日光 仙台 山形
2013/08/11-18
日光へ
漂泊の思ひ
月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり。
お盆休みというのに16日と移動日15日が仙台方面へ出張になり、お盆の旅行計画まるつぶれ。
しかし意地でも旅するぞと、お盆出勤の代休を含めて11日から休みに入り、東京から仙台に向けて自転車で走る事にした。
東京から東北方面へといえば「奥の細道」、芭蕉ゆかりの地を巡る旅もいいかなぁ。
1日目
早朝の新幹線で東京駅に到着し、芭蕉庵のあったとされる深川へ移動した。
芭蕉記念館をひととおり見学して先へ進む。
今回は仕事がらみで15日までに仙台に行かなきゃならないので出来るだけ進んでおきたい。
10時半ごろ雷門前、見物しようかと思ったけど自転車とめるところがわからずスルー。
千住、矢立初めの地。
北千住から国道4号線の橋が自転車禁止だったのですごい遠回りして道に迷った。ひとつ西側の橋を渡ったあと路地に入ってうろうろ、どこを通ったかわからないけど西新井という駅に出て駅近くのラーメン屋で昼食。
いよいよ埼玉。埼玉に自転車で走るのは初めて、ここから先は初めてづくし。
草加といえばせんべい。草加せんべいって東京土産だと思ってたけど埼玉県なのね。
お土産に道路沿いの店で買って宅配便で送ってもらうことにした。
草加市のあたりの川沿いが旧街道の遊歩道になっていてのんびり走れます。
再び国道4号線に出て走ってたのですが、この道自転車で走ってもいいのかな?
信号もあるし一般道ですよね? ね?
わーい、自転車で茨城県入り!
たぶん茨城の大地を踏むのは生まれて初めて。
古河宿。もう4時をまわっていたので駅前の喫茶店で休憩しつつ今夜の宿を探すと、小山駅前のビジネスホテル予約しました。
ま、1日目はこんなもんでしょう。
日光
さて、この日のうちに日光へ行けそうかな。とか思いつつ走る。
やたら一里塚が多い。
旧街道だから当たり前? いやいや、よく自転車で旅をするほうだけど関西以西では旧街道筋を走っても一里塚に出会った記憶がないのでなんか不思議な感じ。
そうこうしているうちに「奥の細道」のルートをとばしてしまった。気温も暑いしもうどうでもいいやって感じで先へ進む。
日光の杉並木、思っていた以上に規模が大きくて驚き。道幅が狭く路側帯がないのでクルマが怖い。
そして日光。暑さにやられて観光なんかどうでもよくなってきた。
東北へ
日光を発ったのが午後4時過ぎ、このままでは日暮れまでにビジネスホテルのありそうな街にはたどり着けないだろうから今夜は野宿になるかな。と半ば諦め気味にゆるゆる走っていたら「やな漁」の「やな場」を発見。
もうやけくそなのでここで晩ごはん食べよう。
あいそ唐揚げと鮎刺身・塩焼き。
この日は「やな場」からちょっと先にある道の駅裏手の空き地にテントを張りました。しかし夜中になって小雨が降りだしたので道の駅の建物軒下にテントを移動。
夏場なのにフライシートをかけたのでテントの中は蒸し風呂状態であんまり眠れんかった。
朝方には雨もやんだのでテントを干しつつ朝食をとりました。
今回の自転車 BROMPTON。意外と積載能力が高く、写真の状態のパッキングで自炊道具を含むキャンプ道具一式積み込めます。
3日目はひたすら走った。観光で立ち寄りたくなる所も見つけられなかったし走ったという事しか覚えてない。
福島の手前で「千恵子の生家」の看板があった。
智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
高村光太郎 智恵子抄より
のあれか!
それならほんとの空といふ
あだたら山の青い空を見たいと思うた。
けれど時刻をみると既に5時だったのでどうせ閉館だろうと
残念だけれど立ち寄らずに先へ進んだ。
この日は福島駅付近のホテルで宿泊。
日光 仙台 山形 2 へつづく
- 最終更新:2015-03-14 13:45:01