中山道 木曽路
2014/05/02-07
大井宿から上松宿へ
中山道 のつづき
木曾路はすべて山の中である。
いつになく目覚めが早く朝6時半にはビジネスホテルを出発した。
大井宿を出てすぐに結構な上り坂になる。思えば昨日恵那駅へ向かう道もかなりの下り坂だったので大井宿自体が低い位置にあるのだろうか。そんな事を考えながらよろよろと荷物満載で重い自転車を漕ぎ坂を上るとすぐに急な下り坂になった。
甚平坂というらしい。坂の上からはそこそこの見晴らしだ。しかし上ってすぐ下るなんて無駄に体力を消耗するようで酷な話だと思う。
朝出発が早かったせいもあり8時前には中津川宿に到達。
街中ではお祭りがあるのか屋台の準備をしていたが、店が開くにはまだまだかかりそうなので先を急ぐ事にする。
中津川宿を過ぎるとまたいきなりの激坂、それも上ってはすぐ下りの連続、川沿いではなく山側の尾根を上り下りするように道が造られているようだ。舗装はされているものの階段にしたほうが良いのではないかと思えるような激坂ばかり、坂が苦手なリカンベントでは上る事が出来ずに押し歩き、下りもブレーキ握り締めたまま徐行といった感じで辟易した。
落合の石畳
落合宿と馬籠宿の間に旧街道の石畳が残っている。
石畳の入口は3段ほどの階段になっている。ちょうど入口に差し掛かったとき一人のハイカーが出てきたので、この道は階段があるか尋ねてみたが無いとの返答だったので自転車で押し歩く事にした。
かなりゴツゴツした石畳で自転車が非常に重く感じたが、坂自体はそれほどでもなかったので何とか最後まで押し続けることが出来た。
馬籠宿から妻籠宿
石畳を出たところに民宿があり、その民宿の手前が美濃と信濃の旧国境だったそうだ。
今は馬籠宿は岐阜県になっているが、この地域が越県合併によって岐阜県になったのは2005年で、わりと最近の事のようだ。
かつての国境からは美濃の国を見下ろすような眺めで、これだけを見ると信濃だといわれてもピンとこない感じがした。
ゆるゆると上るといよいよ馬籠宿。
GWではあるが驚くほど沢山の観光客。ただの旧街道宿場町だと思っていたが他の寂れた宿場町とは格が違うようだ。
馬籠宿は石畳の坂道で、観光客も多い事から自転車をとめる場所がなく、街並みを眺めながら自転車を押し歩くしか出来なかった。
馬籠から妻籠までは比較的旧街道の筋が残っているようで、たくさんの人たちがハイキングしていた。旧道は階段などもあるらしく自転車は無理なので車道を走った。
八重桜が満開。車道といえども所々急坂があるので押し歩きする場面もしばしば。
それほど難なく今の県境、馬籠峠の頂上に至った。
ここから妻籠までは下り坂、自転車で苦労して獲得した標高をあっという間に下って妻籠宿に到着。
峠の麓付近に宿場町があるのはやはり峠越えに備えて宿をとるひとが多かったからだろうか。
上松宿
妻籠を出発し今日の目的地である上松へ向かう。上松はかつて木曽の木材集積地として栄えた町。
ゆるい上り坂を荷物満載の重いリカンベントでゆるゆる上って予定より早く午後3時ごろに上松駅に到着。
駅前の観光案内所で今夜の宿を聞いてみたらどこもいっぱいとの事。これは仕方ないのでどこかでテントを張って野宿しなければ。少しあたりを走って野営候補地を確認、怪しまれないよう野営は日が暮れてからとして、まだ日が高いのでヒマを潰さなければ、リカンベントでこんな小さな町を徘徊すると思い切り目立つので自転車は駅駐輪場にとめて徒歩で町を散策した。
まずは夕食をとる飲食店を捜す。けど小さな町なので数軒しかない。しかも今日のような休日に店を開けるかどうかもわからない。とりあえず2店ほどめぼしをつけた。
それから上松の宿場町の雰囲気を探して上町という地域を歩いた。
ちょっと街道筋っぽい雰囲気が漂っている。
かつてこの町へ木材を運んでいた森林鉄道の機関車をあしらったマンホール。
もっと散策すれば色々見つけられたのかもしれないけど、自転車用ビンディングシューズでは歩くのも一苦労なのであとは小さなスーパーに寄ったりして暇つぶし、5時を過ぎたころに駅前の寿司屋で夕食をとり、暗くなってから野営候補地へ行ってテントを張った。
赤沢自然休養林 へつづく
- 最終更新:2014-07-02 11:54:26